日本代表監督とオシムの言葉
正直、代表監督に就任してくれて嬉しさ半分です。(半分の理由は後半にて)
4年前には期待よりも不安の方が大きく、その不安が現実になる様を1ヶ月前に体験したので、
今回は期待しちゃいます。
記者会見でも実にリアルな現実を世間に叩き付けたみたいで、船出としては良い方向ですね。
そのリアルですが
日本は国民が騒いでるほど強くない
それに良く解説者とかが言ってる、『日本はスピードがある』
これを否定してくれたのも、課題にしてくれそうで良い傾向だ。
はっきり言って日本のスピードは遅い。
肉体的なことではなく、判断スピードが極端に遅い。
アジアの中でも韓国より遅い。
この4年もこの事に勘違いしたまま行かれると2010年も非常に苦しいので!
この事を踏まえて、今の日本人にとって何をすれば今より強くなれるのか?
オシム監督は選手に自分で考えるように言ってるが、ヒントは出してくれる。
何が足りなくて、何が本人の武器なのかを選手に自分で気付かせてくれるだろうと思う。
オシムの言葉で知ったのだが、ジェフの選手と初対面の時は、挨拶無しでテーブルを次々とこぶしで2回ずつノックして回ったらしい。
それは監督の祖国のボスニア・ヘルツェゴビナ で厄よけを意味するらしい。
代表選手にもその儀式はおこなわれるのかな?
監督は言葉を非常に大切に使うのは、祖国の歴史からだと作者は言ってる。
ストレートな表現は争いの引き金になるのを目の当たりに体験してるから。
今回の記者会見でも結婚や車に喩えたり。
これは協会、マスコミ、国民に訴えてるのであり、語録だけ面白いと思っていては駄目なのだ。
現実を捉え、良いマネージメント、現実の情報に対しての正しい報道、国民の煽られるだけではない良い期待感等。
監督が選手時代に日本に来て、梨を貰った事から始まった親日家。
おそらく他のアジアではクラブでも監督を引き受けなかっただろうと語ってるだけに、欧州の多くのビッグクラブから監督就任の要請は続いていたが、それを跳ね除け、ジェフの祖母井GMの熱意は相当なものだったんだろうな~
そんなジェフから強奪した形になったのは非常に申し訳ない事なんだけど、そういうの他のクラブのサポーターは分ってんだろうか?
嬉しさ半分の理由はジェフの完成されたサッカーを見たかったのである。
こんな書き方するとジェフサポ?と思われるかもしれないけど違います。
レッズサポです。
最近のレッズはジェフに相性悪い。
オシム氏がジェフから居なくなって助かったと思ってるんなら本末転倒である。
レッズはあくまでもリーグ制覇は通過点だからだ。
国内のリーグのどこかがレベルが下がったんならこれは困るのである。
実際、日本からアジアクラブ選手権に出場してるリーグ制覇、天皇杯制覇クラブは
GLも突破できない現状。
その理由は他の国のJリーグでは受けた事ない玉際のプレッシャーだと思う。
ジェフには国内でそのプレッシャーを試合内で体験できる、対仮想アジアの数少ないクラブだったのに…
そんな理由で、他のクラブが今よりレベル下がるのはレッズにとって非常に困るのである。
今のままじゃ、アジアどころか国内でも厳しいのが現状だけどさ…
国内リーグはレベル高くならないと!
クラブにとっても、代表にとってもね。
by ipusirom | 2006-07-22 18:52 | SOCCER